手を少し伸ばせば、ソレは直ぐに届く距離。


けれど、



どれほど どれほど


必死に腕を伸ばしてみても ソレに手は届かない。



 





ほんの少し、あと少し、


手を伸ばせば届く距離。



けれど けれども


どんなに想いを込めて腕を伸ばそうと、ソレは無情にも僕を嘲笑うかのように

とおくに とおくに

小さく霞むほどに遠くに離れてゆくだけ。










ねえ、

僕はどうすれば

どれほど想いを込めれば

どれほど腕を伸ばすことが出来れば


君を手に入れることが出来たの?






ああ

如何して



他人を咬み殺すだけの 冷淡で機械のようだった自分に


未だこんな感情があるのだろう?




ねえ 如何して


叶わない願いだと知っていながら


如何して


未だこんなにも君を 愛しく想ってしまうのだろう?













 














−後書きという名の遺書−
何か色々なサイトさんの影響が混ざりました。
悲恋。悲恋です。多分。これで精一杯です。
詩っぽく頑張ってみました。
この話の中では雲雀さんとさんは付き合ってない設定。